4.3.1 環境側面
▼環境側面
会社は、”会社の活動に関する『
環境側面』”には何があるか一通り全部(著しくないものも含めて)把握して下さい。
また同じ様に、”会社の製品に関する『
環境側面』(製品が使われるときや、捨てられた時など)”、”会社のサービスに関する『
環境側面』”にも何があるか把握して下さい。
更に、自社に関するものだけでなく、取引先などの関係先に頼めば「ちゃんと管理してもらえる様になるだろう」、あるいは「改善してもらえるだろう」と思われるものまで同様に、何があるか把握して下さい。
これらの『
環境側面』に何があるか把握するときには、今、現にあるものだけでなく、時々から数年に1回しか発生しないもの、事故でも起こらない限り発生しないがその様な場合には発生するもの、将来発生することが予想されるもの(例えば、仕事のやり方などを変更中だったり、工場を建設中だったりその計画があるとき)、までを含めて考えて下さい。
ここまでに把握した『
環境側面』は一覧表などにして、見える形(文書)にして下さい。
▼著しい環境側面
一通り把握した『
環境側面』のうち、環境的に見て問題が大きく、「ちゃんと管理するべきだ」又は「改善するべきだ」と思われるものはどれだか決めて下さい。その決めた『
環境側面』を”
著しい環境側面”と呼びます。
決めた”著しい環境側面”も、一覧表などの見える形にして下さい。
【解説】「・・・するべきだ」と考えるものを、”著しい環境側面”と決めて下さい。「・・・したい」
ものは”著しい環境側面”とは限りません。また、「管理や改善が難しいから」といって、勝
手に除いて考えてしまうと、環境マネジメントシステムに歪みができてしまいます。
また、”著しい環境側面”は相対的なものです。例えば経営コンサルタント事務所で”著
しい”と判断される環境側面も、発電所では全然”著しく”ないでしょう。
▼手順(やり方)
これらの『
環境側面』を一通り把握するやりかたと、どれが”著しい環境側面”だか決めるやり方は、あらかじめ定めておいてそれに沿って行って下さい。必要な場合は、そのやり方を直して下さい。
定めた”著しい環境側面”は、環境マネジメントシステムを組み上げて、その通り行って、必要な場合に改める一連の活動をするときに、いつも忘れずに考慮に入れて下さい。
【解説】”著しい環境側面”は、何かの事情がなければ改善テーマにするのが基本です。
96年版では、この段落は「”環境目的(改善活動のテーマ)”を決めるときに考慮して下さい。」
と書かれていました。それ自体は変わっていないのですが、「環境目的を決めるときだけ
でなく、いつも考慮して下さい。」というのが04年版の言いたいことです。
尚、”何かの事情”には、既に改善してしまっているので技術的にもう改善は難しい、技術が
ないわけではないけれども金銭的に難しい、事故はもう十分に起こりにくい、という様な
ものが考えられます(4.3.3項参照)。
これらの『
環境側面』に何があるか、”著しい環境側面”はどれかという事は、時間が経つと移り変わってしまいます。適度な間隔で、新しい情報に直して下さい。
【解説】「環境マネジメントシステムを今から組み立てる会社では」環境方針の制定に先立っ
て、著しい環境側面を特定したり、その為に必要な情報を集める(初期レビュー)を行う
べきであるのは、ISO14001成立のずっと前からの常識です。また、ISO14001にも96年版
まではA3.1項に書かれていました。
しかし04年版からは、ISO9001との整合性の為という事か、その様な事は削除されてしまい、
書かれていません。これ以降に環境マネジメントシステムを学ぶ人に伝わらないかもしれ
ないのは非常に問題なのですが、『初期レビューを行う』のはずっと前からの常識です。
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