4.5.5 内部監査
▼監査の目的
会社は、次の事について前もって決めた
(以内の)間隔で
監査を行って下さい。
▽システムの出来具合
a)作り上げて、必要な場合に改めてきた環境マネジメントシステムが、ISO14001に
合っているかどうか。
b)また、ISO14001以外にも環境マネジメントシステムを作り上げる時に基本としたもの
があるなら、その基本とした事に環境マネジメントシステムが合っているかどうか。
▽システムの実施状況
c)環境マネジメントシステムが、社内でちゃんと守られていて、必要があったら改められ
ているかどうか。
この監査の結果は、社長さんを含む経営陣に報告してください。
▼(年間)監査プログラム
監査は全社一律の間隔で行うのではなく、その仕事の環境的な重要さや、前回までの監査の結果を考えて、監査の間隔、年間の監査実施回数、監査に使う時間などを考えた(年間)プログラムを計画して下さい。もちろん、このプログラムは計画した通りに実施されて、必要があったら直されなくてはいけません。
【解説】例えば、毒物を使う仕事、エネルギーを大量に使う仕事、ゴミを大量に出す仕事、
仕事のやり方や製品の仕様を決める部門などは環境的に重要と言えます。このような
部分や、前回の監査 で問題がたくさん発見されたところは、重点的に監査する計画
にします。
(年間)プログラムは、必ずしも「年間プログラム」でなければならないわけではありま
せん。会社内が定期的にまんべんなく、すべてのルールに対して監査できる様な計画を
指します。
もちろん、年度初めに○月○日○時から、どこそこの部署の××のルールについての
監査を行う、と計画しても都合が悪くなるケースがたくさん出るに決まっていますから、
○月頃どこそのこの部署あるいは何のルールについて監査するという程度に決まって
いれば十分でしょう。
▼監査手順(やり方)
この
監査は、やり方を決めてその通り行われる様にして下さい。やり方は必要な場合には直して下さい。その”
監査のやり方”には、下の事までは決めておいて下さい。
a)監査の計画をしたり、実際に行う事の責任者や、どうやって行うかというやり方
b)監査の報告をする責任者や、どうやって報告するかというやり方
c)監査の記録の保管の責任者や、どうやって保管するかというやり方
d)監査の基準
e)監査をする範囲
f)監査の頻度(年間の実施回数、監査の間隔など)
【解説】監査の範囲:監査は部門毎行われる事が多い様ですが、特に環境監査では、
環境問題毎や、監査するルール毎に全社横断的に監査する事も有効です。
例えば、ゴミについて部署毎に監査すると、部署の人達がいつも居る場所に行って、
ちゃんと分別をしているかという様なことだけ監査してしまい、ゴミ置き場はどのチームも
監査していないということになってしまいかねませんが、「ゴミについて」「排水につい
て」と問題毎に全社横断的に監査すれば、この様な事は起きないでしょう。
▼監査がなれ合いにならない様に
監査員が見つけた不具合を握りつぶしてしまったり、「見なかった事にしておくよ」という様なことにしてしまったり、監査員が頭が上がらない人の監査をすることになってしまったのでは、監査の効果があがりません。誰が社内のどこを監査するのか決めるときや、実際に監査をするときには、公平に監査されるようにして下さい。
【解説】多くの場合「公平に監査出来る」という為には、監査される仕事の責任者が自分で
監査しない事でよいだろう、と用語の定義 3.14項に書かれています。
【歴史的解説】初版のISO14001では、この項は「内部監査」ではなく「環境マネジメントシステム
監査」というタイトルでした。04年改訂で、ISO9001に合わせて”内部”監査と変更されたもの
です。
これは、品質監査が供給者監査(顧客が供給者・納入者を監査する)から始まった歴史を
持つのに対して、環境監査は自主的に通常は社内の人で、時々外部の専門家に依頼して
行われてきたという歴史の違いの表現だ、と言われました。
環境マネジメントは、「(お客さんなどの)誰かの為に」行うものではなく、「社会全体の為に」
行うものだという事が現れていたのです。
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