〜理解しやすいISO14001・環境マネジメントシステム解説〜
  メールマガジン:『口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識』

 「口語訳:ISO14001」は、まだ完成というわけではありません。口語訳:ISO9001ほどは流れる様な表現になっていませんし、項目毎の表現の統一性もいまひとつです。また閲覧者などの皆さんから色々寄せられる意見などを参考に”継続的に改善”していきます。

 その変更の告知のため、また少しずつISO14001を理解しようと言う人のため、毎週1項目ずつ最新版をお送りしようという次第です。
 毎週1項目ずつ、順繰り順繰りお届けしますので、途中のどこから購読頂いても4ヶ月あまりで全項目を制覇する事が出来ます。04年11月のISO14001の改訂にも、既に対応済みです。筆者のやりがいの為にも、是非たくさんの方に登録して頂きたくお願い致します。
 初歩から始められる方でも、毎週1項目ずつぐらいなら無理なく理解できると思います。むしろ、全項目理解するのに、4ヶ月もかかってしまう方が欠点かもしれませんね。その場合は、既に公開されているWebを併用して下さい。

 環境豆(基礎)知識や、ISO14001関連情報なども掲載しています。
 読者アンケートをとったわけではありませんが、反応もこの「環境豆知識」の方が多いくらいです。量としてはISO14001解説より多い事もあります(平均して50行くらいあります)。いつかネタがなくなる事も怖れていたのですが、この先20号分くらいのネタストックがある上、日々最新ニュースが飛び込んで来ていますのでネタ切れの心配はなさそうです。環境豆知識だけの為の購読も歓迎します。
 
尚、筆者自身もどんなネタを掲載して、どのネタがまだなのか把握出来なくなりましたので、その参照を兼ねて環境豆知識INDEXを作成しました。宜しければご利用下さい。


 このページの下の方に、見本を掲載します。   

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口語訳:ISO14001 with 環境豆知識 (マガジンID:0000132553)

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(見本)
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No.031                       04.12.27
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 口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識

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 「あれっ?年末の発行はお休みって書いてなかったっけ?」と思われている
方もいらっしゃるでしょう。1月ほど前の予定としては、年末はメルマガの
発行をお休みして、その間にWebを完成させようと思っていたのですが、21日に
全項目の公開が完了しました。そのお知らせも兼ねて、今年最後号を発行します。

 全項目について改訂対応の公開が済んだと言っても、最初の公開時の様な
状態なわけで、今までよりも練り方が充分ではありません。皆様からのご意見
などを参考に改善して行きたいと考えておりますので、どうぞお寄せ下さい。

 尚、来週は予定通りお休みします。さて4.3.3項は長いので、早々に31号本題
をお送りします。


★環境豆知識−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  28号で漁業の話をした最後の方で、養殖で『抗生物質』を...という
 話がちらっと出ました。今回は、そこをとりあげましょう。
 (バックナンバーは環境豆知識INDEXから)
  厳密には”環境問題”じゃないかもしれませんが、細かい事はまあいい
 でしょう。環境問題に関心を持つ人は興味があるでしょう。世界的に人類に
 迫り来る問題には違いありません。

  まず、抗生物質について。
  生物全般を大きく2つに分けると、まず原核生物と真核生物に分けられま
 す。違いは、細胞に”核”という遺伝子が入っている構造やその他複雑な
 構造を持つ(高校の生物で教えているような細胞の構造)か、全然ないかと
 いう事です。ほとんどの動植物は真核生物で、細菌や藍藻植物などだけが
 原核生物です。この両者は、細胞の構造だけでなくいろんなところが違い
 ます。ですから、細菌を全部殺してしまうような物質も、高等生物には全然
 毒性がない様な事があるわけです。その様な物質を「抗生物質」と言います。
  例えば、結核菌に感染して(結核にかかって)とても苦しんでいる様な人でも、
 抗生物質を飲めば、たちまち結核菌が死んで直ってしまいます。それでも、
 人間は平気です。(ホントはそこまで単純じゃない。)そんな便利な薬として
 「抗生物質」は使われています。

  畜産業や養殖漁業では、エサに抗生物質を混ぜる事がよくあります。理由
 の一つは、その方が早く大きくなるからです。どんな動物の胃腸にも、腸内
 細菌が居るのですが、それが居なければ細菌が横取りしている栄養分も吸収
 して、たくさん太ることになります。家畜の体のバランスは崩れるでしょう
 が、とにかく大きくして、大きくしたら出荷してしまうのですから、あまり
 気にされることはありません。それどころか、運動を制限して太らせるくら
 いですから、そちらの方の影響が大きいでしょう。ちなみに、牛や羊は腸内
 細菌の働きで草を消化する(反芻)のが普通の生活ですが、それが出来なく
 なりますから、牧草で育てるなら「抗生物質」は与えられません。
  第二に、そんな風にあんまり健康的ではない飼い方をしているわけですか
 ら、病気が心配ですので「抗生物質」で予防をしています。

  そこで問題がまずひとつ、
  そんな不健康な飼い方をした肉を食べても問題ないのか?まあ、健康的な
 飼い方をしたお肉の方がおいしいでしょう。健康的に飼ったという事を”売
 り”にしているお肉も売られていますよねぇ。高価ですが...。食べた人
 の健康への問題は..、今のところ見られていない様です。但し、同時に
 エサに混ぜられていることがある「成長ホルモン」の方の影響はある様です。
 (28号参照)

  2つ目、主に養殖漁業での問題です。エサに混ぜられている「抗生物質」
 が、育てている魚の腸内細菌ばかりでなく、養殖池の底の土壌細菌も殺す
 のです。そうすると魚の糞も分解されなくなりますし、土の細菌が作り出して
 いる微妙な栄養素も作られなくなりますので、3年〜7年もするとうまく養殖
 出来なくなってしまうのです。そうすると、隣接地などを開発して養殖池を
 作り直さなければなりません。そうやって、自然の林がどんどん潰されて
 行ったりします。典型的なのが、タイのマングローブ原生林を潰して行われた
 エビの養殖です。もう既にタイでは原生林を潰しつくしてしまい、養殖できなく
 なったので南米の方へ移って行ったとか...。ちなみに、その原生林をどん
 どんつぶして養殖したエビの90%以上は日本へ輸出されました。日本で食べ
 られているエビ類の90%ほどは輸入ものです。
  このメルマガの読者はご存じなかったでしょうが、「エビを食べると環境
 に悪い」という事は、今では普通に小学校で教えているそうです。

  3つ目に「耐性菌」という問題があるのですが、既に50行を超えています。
 年越しで、次回へ....。


※本題のISO14001解説−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

4.3.3 目的、目標及びプログラム

【解説】”プログラム”は、96年版では”環境マネジメントプログラム”という
 用語で使われていたものです。「環境目的や環境目標を達成するためのプログ
 ラム」を指していたのですが、その名前から「環境マネジメント活動全体の
 プログラム」との誤解が多かったので、単に”プログラム”と言う様に改訂され
 ました。ですから、旧版の用語で”マネジメントプログラム”または、JIS訳
 どおりに”実施計画”と言っている人や書物があったら、同じものを指して
 います。ちなみに、「実施計画」よりは「プログラム」の方が、日常使う言葉
 なので口語訳:ISO14001では「プログラム」を使います。(原文ではprogramme)


▼環境目的、目標
 環境マネジメントシステムを運用するならば、日常の運用管理にとどまらず、
多少に関わらず現状を改善する活動を行ってください。そのために会社は、著しい
環境側面や環境方針に書いた項目毎に、関係している部門では環境目的を作って
下さい。また、環境目的をより具体的にした環境目標を作って、ここを目指して
活動して下さい。また、達成期限毎にこれらを作り直して下さい。その他何かの
事情があった時も、環境目的・環境目標は作り直して下さい。
【解説】一応”部門では”という事になっています。ただし、例えば全社が事務的
 な活動をしている場合、作った環境目標のほとんどが他部門と同じという事も
 あり得るでしょうし、全社目標しか作れないかもしれません。


 環境目的を作る時や作り直す時は、次の事を考えに入れて作って下さい。
 a)法的に満たさなければならない事項:法律を満たしているのは当然としても、
  余裕が少ない場合には、余裕を増やす様に改善することを考えるべきでしょう。
  その他に、協定、業界の自主規制なども同じように考えて下さい。
 b)著しい環境側面;何かの理由で改善が難しい場合でなければ、著しい環境
  側面は改善テーマになっているべきです。
 c)改善のための技術:技術的にこれ以上改善出来ないなら、改善テーマにする
  のは難しいでしょう。逆に簡単に改善できる技術があるなら、是非改善する
  べきです。
 d)金銭面:改善技術があったとしても、それが非常に高価ならあきらめるしか
  ないかもしれません。逆に、安価で効果がありそうな策があるなら、是非とも
  改善に取り組むべきです。
 e)環境マネジメントシステムを運営していく上での何か。
 f)事業上の何か:たとえ環境的に見てあまり重要でない事でも、顧客に希望
  されるとか、会社のイメージが良くなるとかというものは、社会が期待して
  いるのですから、改善テーマにふさわしいでしょう。
 g)外部からの情報:苦情、指導などがあって、根本解決出来ていない事項は、
  改善テーマとすべきです。


 環境目的は、環境方針に宣言したこととつじつまが合っていなければいけません。
”環境方針の宣言”の、「汚染は予防します」、「マネジメントシステムは継続的
に改善します」、「法律などは守ります」という宣言も含めて、チグハグではいけ
ません。

 環境目的と環境目標は、何かの不都合があるのでない限り”測定可能”でなければ
なりません。

【解説】”測定可能”は、普通に考えれば数値目標である事です。数値でなくても、
 何かの物差しがあって、基準を超えたかどうか分かれば「測定可能」と言えなくも
 ないかもしれません。ちなみにISO9001のJIS訳ではその辺が拡大翻訳されていて、
 最初から「判定可能であること」とされてしまっています。(原文はmeasurable)
 ですから、「...に務める。」「なるべく...する」という様な目標ではダメ
 でしょう。

▼プログラム
 単に目標が定めてあっても、それだけでは達成する事は困難でしょうから、会社は、
環境目的・環境目標を達成するためのプログラム(具体計画)まで作って、具体策を
実施して下さい。また、目的・目標の達成期限毎にこれらを作り直して下さい。その他
何かの事情があった時も、プログラムは作り直して下さい。

【解説】多くの場合、環境目標をいくつか達成する事によって、環境目的を達成する
 様に作られていますので、その様な場合には、環境目標を達成するプログラムを
 作れば、それは同時に環境目的を達成するためのプログラムでもある事になります。


 プログラムには、次の事を皆含めておいて下さい。

  a)環境目的や環境目標毎にそれを達成させる責任者。
  b)環境目的や環境目標を達成するための具体策。
  c)その具体策をいつ(までに)行うのかということ。

  【解説】プログラムは、ガントチャ−ト(線表)の形で作成するとよいでしょう。


※改訂のポイント−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  4.3.3項と4.3.4項が合併して大きな項になりました。(80行近くになってしま
 っています。)”環境マネジメントプログラム”が単に”(環境)プログラム”に
 改称されました。

  元の4.3.4項後半だった「新規の活動が発生する時..」という部分は、4.3.1
 項へ移っています。

  環境目的・目標は「可能な限り”測定可能”でなければならない」旨、明記
 されました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

口語訳:ISO14001は、ISO14001の口語日本語訳です。JIS Q 14001の口語訳
ではありません。
口語訳:ISO14001は、うちわ(社内など)で利用頂いて結構ですが、印刷物・
Webなどの多数へ配布する媒体に無断で引用するのはご遠慮下さい。

他の項目の解説は:  http://www.kiriishi.net/14001/top.htm

バックナンバーは:   環境豆知識INDEXから
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○編集 切石 庄之介
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